2008年6月26日木曜日

フィレンツェの大聖堂落書き事件に思うこと

フィレンツェの「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」の壁に日本人の大学生が落書きをした問題がニュースになっていますが、今回はたまたま憤慨した第三者が大学に通報した為騒ぎになっただけで、なにもこのフィレンツェの大聖堂への落書きが最初のものではないです。

私は世界遺産ではないですが、かなりの年数を経た文化遺産である木製の建造物がある街からさほど遠くないところに住んでいます。
この建造物は現在も利用可能で市民も多く利用しますし、観光客も大勢訪れます。
でも、残念ながら柱という柱が油性マジックによる落書きや、ナイフで彫り込んだ落書きで汚されています。
落書きしているのも日本人だけではないです。
一番多いのはハングルの落書きで、これはどういうわけか突出しています。
次が中国語の落書きで、その後はアメリカ、イタリア、その他諸々の国が続きます。
日本も落書きの量からするとこの辺りです。

地元の人が丹念に手入れをし、維持に心を砕いている木製の建造物に、マジックやナイフで落書きをする、その神経が信じられません。
見かける度に不愉快な気分になりますし、呆れるだけです。
岐阜の短大生も京都の大学生も、「旅の記念」にと落書きしたようですが、別の意味で名前を残してしまったようですね。

こういう歴史的建造物への落書きのような、まるで笑えない失態を起こすのはなぜなのか、考えてみました。

1)自己顕示欲の表れ
半永久的に残る有名な建造物に自分の名を書き記すことで、自分も同等の価値があるような気がしてしまうんでしょうか。

2)初めて海外に来てはっちゃけ
正常な判断力が停止した状態なのかも知れませんが、そんな頭で旅行をすると危険です。
犯罪に巻き込まれる可能性大です。

3)真性の落書きマニア
数は少ないでしょうが、いないことはないでしょう。

今回のケースがどれに当たるのかはわかりませんが、仮に「自己顕示欲の強い落書きマニアが初めて海外に出てはっちゃけた」というスーパーコンボならともかく、普通の人は
「もう誰かが落書きしてたから、自分もいいかなと思った。」
んじゃないでしょうか?
まっさらの壁や柱に名前や学校名のように簡単に身元が割れるようなお馬鹿なことまで落書きすることがまともなことがどうかの判断は、普通はできるでしょうから。
ですから、抑止効果として定期的に落書きを消す、或いは落書きできないように表面に塗装を施すなどが、可能ならそうした方がいいのでしょうが、予算や技術的な問題、文化財保護の規制など、すんなりと落書き抑止策を実行に移せない事情もあります。

ローマ時代の落書きが遺跡から見つかるくらいですから、落書きの歴史は長いです。
中にはその内容が素晴らしくて後世にまで語り伝えられるような落書きも存在しました。
でもフィレンツェの大聖堂にあるような、日付と名前を残すだけの低俗で陳腐な落書きは、芸術でも文化でもない、ただの頭の悪さを露呈しただけの行為に過ぎないと、私は思います。





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4 件のコメント:

マロ さんのコメント...

落書きって、もともと、政治的主張や
芸術的主張の発表の舞台だったわけじゃない?
今は、そんな発表の場は、いくらでもあるんだから
落書きの意味は皆無なわけよ。
(この手の「自由」が無い国をのぞいて)
今は、主張どころか思考も無い輩が
電信柱に小便かける犬みたいに
名前書きたがるんじゃないの?

効果があるのは、やっぱり、一つでも
落書きが付いたら消す事だろうが
(他人の落書きを見て自分もって輩多そう)
非現実的かもしれないね。
ほんと心が痛むよ。

以上、マロでした。

鉄火のマキ さんのコメント...

その他の言語で書かれた内容が気になる…
同じように自分の名前を書いたものか、それとも汚い言葉を並べたトイレの落書き系か。
うちの子が幼児の頃、ベッドの陰の壁に「ばか!バカ!BAKA!」って落書きしてたのには笑ったけど、これって同じレベルのいたずらでしょ。後のことを考えてないとこなんかも共通してる。
いっそなぞのマークを世界各地に残す正体不明の落書きマニアだったらカッコ良かったのにね。(笑)

Frau L. さんのコメント...

マロ、コメントありがとう。
政治犯が投獄されているところの壁に書いてるのと、
「あたしぃ〜、フィレンツェきちゃった〜。えへっ♪」
っていうのはもう中身が違い過ぎ。

>電信柱に小便かける犬みたいに
>名前書きたがるんじゃないの?
それは犬に失礼な! お犬様の国に住んでいるとは思えない暴言!(爆)

>(他人の落書きを見て自分もって輩多そう)
割れ窓の理論じゃないけど、書けない雰囲気にもっていくよう落書きを放置しちゃいけないんだよね。

あ、スペイン2点目。

Frau L. さんのコメント...

マキさん、いらっしゃいませ。

>その他の言語で書かれた内容が気になる…
ほとんど名前と日付ですね。
でもハングルは文字数が多いから違うかも知れません。
韓国の人はスイスで竹島問題のキャンペーンを時々しているので、その手のスローガンの可能性もあります。
「チベット解放」とかそういうのはアルファベット系の言葉ならわかるけれど、キリル文字もわからない...。
最近東欧からの旅行者も多いですしね。

>「ばか!バカ!BAKA!」
今なら漢字で「馬鹿」も書いちゃうんじゃないですか?(笑)
>これって同じレベル
いや、バカ三連発の方が工夫のあとと感情がこもってる分ましな気がしますよ。

>なぞのマークを世界各地に残す正体不明の落書きマニア
あー、ありましたねえ。
あれ、どうなったんでしょう???