2008年6月30日月曜日

夏休み

7月から1ヶ月、このブログをお休みします。

8月にはスイスに戻ってきますが、それまで北半球のみなさま、素敵な夏をお過ごしください。
南半球のみなさま、楽しい冬を!




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Euro 2008 スペイン優勝

スペインが優勝しましたね。

試合後、興奮して喜びを隠しきれないスペインと、1点が取れず勝てなかったドイツの落胆ぶりが対照的でした。
こういう時、負けた選手はどんなことを考えるものなんでしょう。
ここまで来るのも並大抵のことではないです。
うちの近所の子ども達も、将来はプロのサッカー選手になりたい、できたら代表チームでプレーしたい、と言っていますが、その中から本当にそこまでいけるのは、一握りよりも少ないくらいで、2部リーグの選手でさえ大変です。
子どもの頃から練習を重ね、才能もあって厳しい競争に勝ち抜いてきて、ここまで来たのに目の前で逃げていく優勝。
あと10分多く練習しておけば良かったのか、あと5分相手チームの分析をしておけば良かったのか、それとも根本的に足りなかった部分があったのか...
プロはそういうことを考えるものなんでしょうか。
それともやるべきことはやりつくしたのだから、しょうがない、と結果を静かに受け止められるものなんでしょうか。

テニスのような個人競技ではないですし、勝敗に大きく影響する審判も人の目で見て判断しているのがサッカーですから、運にも左右されると思います。
たまたま突出した才能のプレーヤーが同時期に現れ、チームを組めたのであれば、彼らがバラバラに活躍するよりも勝てるでしょう。
選手が良くても監督がだめなら、やはり勝てないでしょうし。

若い頃は、勝負事は実力で決まる、と思っていました。
もちろん今でも実力のない人が勝てるとは思いません。
でも力があっても勝てない人もいるということが、最近目につくようになりました。
昨夜の試合はスペインの方に力があるように見えましたが、圧倒的な差ではなかったと思います。
おそらく紙一重の差だったんでしょう。
でも勝敗を分けたのはそれだけではきっとないんでしょうね。

フィールドで座り込むドイツ選手の顔が映る度に、そんなことを考えてしまいました。





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2008年6月28日土曜日

外国のサッカーファンのコメント

泣いても笑ってもEuro 2008も明日で終わりです。


ロシアスペイン対ドイツ、ファイナルでのこの顔合わせを予想できた人はどれくらいいたのでしょう。
ファイナルはウィーンですから、スイスでのEuro 2008の試合はもうありません。
気分的にももう「後片付け+反省会」なんですが、今日の夜のニュースではスイスに試合を観戦に訪れたファンに、スイスがどう感じたかインタビューしていました。
一番印象に残ったのは次の一言です。

「スイスでは外国人なのに、(レストランとかで)よくしてもらった。」

この国では、外国人はレストランやカフェできちんと接客してもらえないんでしょうか?(爆)

さて、こう答えたのはどの国でしょう?(正解は一番下)
1) オランダ
2) イタリア
3) フランス
4) ドイツ
5) ロシア

















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正解 3番


2008年6月26日木曜日

フィレンツェの大聖堂落書き事件に思うこと

フィレンツェの「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」の壁に日本人の大学生が落書きをした問題がニュースになっていますが、今回はたまたま憤慨した第三者が大学に通報した為騒ぎになっただけで、なにもこのフィレンツェの大聖堂への落書きが最初のものではないです。

私は世界遺産ではないですが、かなりの年数を経た文化遺産である木製の建造物がある街からさほど遠くないところに住んでいます。
この建造物は現在も利用可能で市民も多く利用しますし、観光客も大勢訪れます。
でも、残念ながら柱という柱が油性マジックによる落書きや、ナイフで彫り込んだ落書きで汚されています。
落書きしているのも日本人だけではないです。
一番多いのはハングルの落書きで、これはどういうわけか突出しています。
次が中国語の落書きで、その後はアメリカ、イタリア、その他諸々の国が続きます。
日本も落書きの量からするとこの辺りです。

地元の人が丹念に手入れをし、維持に心を砕いている木製の建造物に、マジックやナイフで落書きをする、その神経が信じられません。
見かける度に不愉快な気分になりますし、呆れるだけです。
岐阜の短大生も京都の大学生も、「旅の記念」にと落書きしたようですが、別の意味で名前を残してしまったようですね。

こういう歴史的建造物への落書きのような、まるで笑えない失態を起こすのはなぜなのか、考えてみました。

1)自己顕示欲の表れ
半永久的に残る有名な建造物に自分の名を書き記すことで、自分も同等の価値があるような気がしてしまうんでしょうか。

2)初めて海外に来てはっちゃけ
正常な判断力が停止した状態なのかも知れませんが、そんな頭で旅行をすると危険です。
犯罪に巻き込まれる可能性大です。

3)真性の落書きマニア
数は少ないでしょうが、いないことはないでしょう。

今回のケースがどれに当たるのかはわかりませんが、仮に「自己顕示欲の強い落書きマニアが初めて海外に出てはっちゃけた」というスーパーコンボならともかく、普通の人は
「もう誰かが落書きしてたから、自分もいいかなと思った。」
んじゃないでしょうか?
まっさらの壁や柱に名前や学校名のように簡単に身元が割れるようなお馬鹿なことまで落書きすることがまともなことがどうかの判断は、普通はできるでしょうから。
ですから、抑止効果として定期的に落書きを消す、或いは落書きできないように表面に塗装を施すなどが、可能ならそうした方がいいのでしょうが、予算や技術的な問題、文化財保護の規制など、すんなりと落書き抑止策を実行に移せない事情もあります。

ローマ時代の落書きが遺跡から見つかるくらいですから、落書きの歴史は長いです。
中にはその内容が素晴らしくて後世にまで語り伝えられるような落書きも存在しました。
でもフィレンツェの大聖堂にあるような、日付と名前を残すだけの低俗で陳腐な落書きは、芸術でも文化でもない、ただの頭の悪さを露呈しただけの行為に過ぎないと、私は思います。





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2008年6月23日月曜日

Euro 2008 4強が出揃いました

個人的に面白くて応援していたオランダが、ロシアに1対3で破れたものの、パブリックビューイングなどのあるファンゾーンには16万人が押し寄せ、その大半がオランダを応援していたとか、試合後ライン川に飛び込んでしまうオランダ人がいて警察が大変だったとか、ビールの総消費量が50万リットルにも達し、ゴミの量も40トンになったとか、何だか普段の生活からは想像のつかない単位の話ばかりで、改めて驚いています。
でもライン川にダイブするオランダ人ファンの話を聞いて、
「道頓堀に飛び込むタイガースファンと一緒?」
と思ったのは私だけでしょうか?
オランダチームは準々決勝直前に、早産の結果亡くなってしまった選手のお嬢さんへの追悼の意を表すために、全員が黒の腕章をつけて試合に臨んでいただけに、残念でした。
オランダファンのほとんどが、車で8時間かけてオランダまで戻ったそうですが、ちゃんと時計とかチーズとかスイスで買っていってくれたんでしょうか?(笑)

近所の大型ショッピングセンターで、Euro 2008開催前に「優勝チームを当てよう!」というのがあって、私はこっそりイタリアの名前を書いて応募しました。
イタリアにした理由は、単に2年前にワールドカップで優勝しているから、というだけです。
そのイタリアも昨日スペインに敗退。
これまでPK戦では圧倒的に有利だったイタリアが負けてしまったのも、今回のEuro 2008を象徴する試合結果だった気がします。
PK戦の呪いが解けたスペイン、おめでとうございます。

これで準決勝第一試合は25日(水)にバーゼルでドイツ対トルコ、第二試合は26日(木)にウィーンでロシア対スペインという結果になりました。
新聞のコラム欄に、「トルコは帰りのバスに選手が乗り込むまで結果が分からない。」と書かれるほど、土壇場でひっくり返す試合展開が続いているだけに、ドイツ戦も予想がつきません。
ドイツ国内は水曜日は盛り上がるんでしょうねえ。
ここ20年グループリーグを勝ち上がったことがないとかで、ロシアファンもまさかここまで残れるとは思っておらず、さっさと帰国してしまったというニュースもありますが、また戻って来て応援するのでしょうか?







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2008年6月22日日曜日

中国語は子どもにとって買いか?

随分前に、ニューヨーカーの間では中国人のナニーをつけて、子どもに中国語を覚えさせることが流行っているという記事をいくつか読みましたが、その流れはとうとう陸の孤島スイスにまでやってきたようで、6月22日のSonntagszeitungにこんな記事が掲載されました。

かいつまんで内容を説明しますと、幼い子ども達が中国語を覚えるために中国系の女性が運営している保育園に預けられている、と。
記事の中ではアメリカの中国語ブームのきっかけはJim Rogersが自分の子どもに中国語教育をしたことを本に書いたことだ、とあり、アメリカの中国語ブームのきっかけを知りたいとずっと思っていた私は、なるほどと思いました。

フランス語のような、英語に「比較的」近い言葉でなく、中国語のような系統の違う言葉を必要のない子ども達にそこまでして学ばせるのはなぜなんでしょう?
「21世紀の中国は19世紀の大英帝国、20世紀のアメリカ合衆国に匹敵する存在になるから。」
「世界でもっとも難しい言葉だから大人になってからでは覚えられない。」
いろいろ理由はあるようですが、この2つがどのニュースでもよく目にする理由のようです。
でも、中国語が話せることが、21世紀を生きていく子ども達にとってそれほど重要でしょうか?
中国語がばっちりなら、ビジネスチャンスが広がって経済的に有利なポジションに付けるんですか?
そう考えている親が、母語も怪しい子ども達に中国語を習わせようとやっきになっていると思うのですが、冷静に考えてみた場合、非漢字圏に生活している子どもが1日数時間中国語を話す機会があっても、読み書きできるようになると思いますか?
或いは、読み書きできなくても「ペラペラ」話せるようになれば、それがビジネスで有利になるんでしょうか?
考えられる反論としては、「ナニーや託児所はスタートであって、将来的には座学で読み書きの修得も視野に入れている」のかも知れません。
上に書いた記事でも、チューリッヒのインターでは中国語のコースが開講されていて、既に定員一杯だとあります。
週に何コマ授業があるのかわかりませんが、それで本当に使える中国語が身につくのでしょうか?

私自身はそこまで楽観的ではありません。
子ども自身に中国語を身につけたいという気持ちがなければ、笛吹けど踊らずになるんではないでしょうか。
20年後、30年後、中国語と母語のバイリンガルで成長した子ども達が全員親の希望どおりビジネスの世界で国際的に活躍するのでしょうか?
仮にうまく成長して中国語でビジネスできるまでになったとして、その時中国は本当に21世紀の超大国になっているのでしょうか?
超大国でなくても、普通話が今以上に中国国内に浸透しているのでしょうか?

子どもの時に母語とは系統の違う外国語に触れる経験をすること、異文化に触れることは子どもの成長にとって意味なる重要なことだと思います。
でもそこに将来の成功という親の打算が入り込んだ場合、子ども達は中国語をどう受け止めるんでしょうか?

実は興味がないのに仕方なく中国語を習っている子どもを12人知っているんですが、そのうち11人は中国語が嫌いになったそうです。(残り一人は好きでも嫌いでもないとか)
好きでもないし、必要でもない漢字を、いくら簡体字とはいえ覚えなくてはいけないのは、続かなくて当たり前かも知れません。
同じ先生に中国語を習っている青年は、高校生の時に中国語に興味を持って習い始め、かなり話せるようになったと思い、父親と中国旅行に出かけたそうです。
しかし都市部を出たら自分の中国語が全く通じなかったことにショックを受け、学習を辞めてしまいました。
スイスも土地によって方言はかなり違いますが、標準語が全く出来ない人というのは中国の比ではありません。

日本人が中国語を習うよりもインド=ヨーロッパ語系の人が中国語を習う方が、最初のハードルは相当高いと思います。
強いモティベーションがないと続かないんではないでしょうか。
かりにモティベーションがあったとしても、子どもに強いる負担はかなりのものになると思われます。
友達と遊んだり、好きな本を読んだりする時間を削ってまで、子ども時代は必要のない、そして将来も本当に必要かどうかわからない言葉を覚えることが、その子のためになるのかどうか...。

こういう早期外国語教育をしている親の多くは、英語、中国語に限らず、十中八九自分はその言葉ができない人が多い、というのは、私が周囲を観察していて思うことです。
そして、外国語ができない親に限って、「うちの子はペラペラだ。」だの、「うちの子の○○語は完璧だ。」だのというフレーズを口にします。
その言葉ができない人が、どうしたらペラペラだとか完璧だとか言えるのでしょうね?
この辺にも、ひねくれ者の私はどうにもうさんくささを感じてしまうのです。






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2008年6月20日金曜日

全裸でジョギング男 (追記あり)

地元紙のコラムで小さく紹介されていたニュースなので、ソースが見つからないんですが、ドイツのアンスバッハ(Ansbach)という町で全裸でジョギングをする男性に、ふんどし着用命令が出たそうです。
全裸でジョギングする理由は、「汗をかきすぎるから」だとか...。



記事では20cm x 30cmのLendenschurzと書いてありましたが、私Lendenschurzが何か最初わかりませんでした。

Schurzという言葉から、勝手に長めのエプロンのようなものを想像したんですが、それでは違う意味で危なそうですよね...。

ぐぐってみたんですが、こんなのなのか、それともこんなのなのか...。

20cm x 30cmというのは、前に下がっている部分のことですよね、きっと。

そうでないと身体にぐるっと巻き付けることはできませんし。

ってことはやっぱりふんどしなんじゃないでしょうか?





アメリカではこんなニュースがあったそうです。


リンカーン警察は、ジョギング時に露出癖のある人たちに明確なメッセージを発した。「ソングは禁止」。14日夜、同警察はソング下着で、自転車用道路をジョギングしていた男(26)を公然わいせつの容疑で現行犯逮捕した。

ソングというのは、前は普通のビキニ、後はTバックの露出度の高い下着のこと。

警察によると、男はホームズレイクの周囲を、ソックス、シューズ、それにソングという格好で走っているのを発見したという。



ソングなんていう名前も知りませんでしたが、「ジョギング時に露出癖のある人たち」って、そういう人は一人や二人ではないということですか?

世界は広いですね...












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2008年6月18日水曜日

訃報 Florence Fehr

弱冠16歳にしてモデルコンテストで優勝し、スイスのトップモデルとして活躍を期待されていたフローロンス・フェー(Florence Fehr)が、白血病で急逝しました。



コンテストで優勝し、ニューヨークで行われるエージェントのファイナルに望んだのはわずか半年前のこと。
若い人の癌は進行が早いですね。
彼女のキャリアはこれからだっただけに、本当に残念です。

白血病で亡くなったスイス人と言えば、K1ファイターのアンディー・フグ(スイス式に発音すればフグではなくフークですが)。
彼も発病から亡くなるまでがあっという間でしたね。
私はなぜか行く先々で彼の奥さんだったイローナ・フークと、息子のセイヤくんを見かけるんですが、この前もボーリング場で隣りのレーンでした。
私もMiss スイスの地方予選会場で審査員として招かれていたアンディー・フークと、一言二言だけですが話したことがあります。
ただそれだけですが、会ったこともない人が亡くなるよりは、多少でも面識のある人が亡くなる方がショックですから、当時も随分と驚きました。
先に書いたフローロンス・フェーほどではないにせよ、アンディー・フークもまだまだ若かったですしね。

改めて、お二人のご冥福をお祈りします。






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Euro 2008 オランダなスイス その2

オランダの方々が、ベルン市内を練り歩きながら、次の試合が行われるバーゼルに移動なさいました。
バーゼルのスタジアムの芝生は、先日の雨の中の試合でかなりダメージを受けたので、急遽総張り替えになりましたが、間に合うのでしょうか?





しかしオランダという国も面白い国ですね。
同じようなことを2年前のドイツのワールドカップでもしていたんでしょうか?
スイスではあまり報道されていなかったような気がしますが。
このオランダの民族移動のような観戦スタイルは、大陸を越えても発揮されるのでしょうか?
たとえば2年後のワールドカップでは、オレンジの団体が南アフリカまで移動... しそうですよね。
あそこは元々オランダ領で、言葉の壁もあんまりないですし。
オランダ人はドイツ語ができる人も多いので、スイスでも困ってないようでした。

余談ですが、スイスドイツ語とオランダ語は微妙に似てます。
夫がオランダに出かけた時、カフェで友人とスイスドイツ語で話していたら、
「失礼ですがどちらの地方のご出身ですか? 耳慣れないアクセントなので気になって。」
とオランダ人に尋ねられたそうです。
夫と二人オランダ語放送をテレビで見ながら、今何と言ったのか当てっこしたりして遊んでいます。
私は聞くよりも読んだ方が、オランダ語は意味が分かりますね。

そんなこんなで、また少しオランダを身近に感じたEuro 2008、オランダ村 in Bern でした。





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オランダなスイス

Euro 2008でスイスのベルンがどれくらいオランダになってしまっているか知りたい方のために、動画と記事をご用意いたしました。


100000人集結の写真付きの記事

オランダはEuro 2008のグループリーグを1位で勝ち抜け、クォーターファイナルはバーゼルに移動します。
オランダ村もそれに合わせて移動のようです。(記事と写真
ここでも勝ち抜ければ、次はオーストリアのウィーンへ行ってしまうのでしょう。
ああ、さまよえるオランダ人。
オランダのためにはウィーンまでさまよった方がいいんですけどね。

Euro 2008のためにスイスに来ている欧州勢はもちろんオランダ以外にもいるんですが、なぜかニュースになるのも目立つのもオランダ。
私なんてこの時期オレンジ色の服の人を見るとオランダファンかと思ってしまうくらいです。





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2008年6月17日火曜日

Euro 2008 全グループで3戦目がほぼ終了

Euro 2008 全グループで2戦目が終了 という記事を書いたんですが、そこで


Euro(サッカー欧州杯)の開催国は、これまでホームの地の利を生かしてか、かなりいいところまでいった国が多かったんですが、グループリーグの2戦目が終わった時点で敗退確定という今回のスイスの成績は、最短記録だそうです。
ちなみにこれまでのEuro開催国の成績をざっと見てみますと、

1960年のフランスは4位
1964年のスペインは優勝
1968年のイタリアも優勝
1972年のベルギーは3位
1976年のユーゴスラビアは4位
1980年のイタリアも4位
1984年のフランスは優勝
1988年の西ドイツはセミファイナル進出
1992年のスウェーデンもセミファイナル進出
1996年のイングランドもセミファイナル進出
2000年のベルギーはグループリーグ3戦目で敗退確定
      オランダはセミファイナル進出
2004年のポルトガルは2位

ということのようです。
今回のスイスの記録は、大会開始から4日、時間にすればおよそ101時間でアウト、と...




書きましたが、時間的にはスイスが最短記録を更新したものの、成績的にはオーストリアが最低記録を更新した模様です。
というのは、グループリーグで敗退したベルギーもスイスも、勝ち点3を挙げているんですが、オーストリアはドイツに最終戦で負けたことで勝ち点は
これはこれで記録に残る結果となってしまいましたね。
結局両国はバランスの取れたいいコンビだったということでしょうか?

オーストリアードイツ戦で両チームの監督が前半終了前に退場させられたのも珍しいことでしょう。
副審と何やら揉めたとかいう情報がありますが、具体的にどういうことだったのかはわかりません。
ドイツのLöw監督がハーフタイムにチームに合流できたのに、オーストリアのHickersberger監督はできなかった、というのが、後半直後のドイツの1点(これが結局決勝点)に影響があったのかなかったのか、クォーターファイナルにLöw監督が復帰できるのかどうか、すっきりしない点もいささか残った試合でした。

現在スイス、オーストリア同様敗退確定なのは前回のEuro 2004覇者のギリシャ、チェコ、ポーランドですが、このさよなら組に今日、2年前のワールドカップ準優勝のフランスとルーマニアが加わりました。
残るはグループDですが、私の予想ではスウェーデンが勝ち抜けるのではないかと。





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EUROで見えたスイスの特殊性

livedoor スポーツの記事ですが、面白いところをついていたのでご紹介します。

私はたまたまオーストリアとスイスの両方に住んだ経験があるんですが、滞在時期がオーストリアは冷戦中、スイスは冷戦終結後、とかなりズレているので、直接比較するのは難しいと感じます。

先日、ご主人が2度目のスイス駐在という奥さんとおしゃべりしたんですが、彼女自身は1度目の駐在期間と2度目の今ではスイスが大きく変わったと感じるそうです。
彼女が感じる一番大きな違いは、治安の悪化とスイスらしさが消えつつあることだとか。
治安の悪化は私もひしひしと感じています。
仕事から帰るのが遅くなる女友達は、防犯スプレーをハンドバックに入れている人が多いですが、これもここ数年のこと。
安全な国スイスというのは、もう過去の話なのだと感じます。
この辺は日本に通じるものがありますね。

一方のスイスらしさ、これはもっと込み入った話になります。
スイスは元々多言語国家ですが、4つの言葉が入り混じって共存していたわけではなく、ロマンシュ語以外はほぼきれいに住み分けられた状態でした。
人の移動が全くなかったわけではなく、若い頃に見聞をひるめようと違う言語圏に仕事に行き、そのまま居着いてしまった人もいますが、全体から見れば極々少数。
今のように自分の生活圏の中で1日に間に4つも5つも異なる言葉を耳にすることはかつてはなかったでしょう。
この私のように田舎に住んでいても、ドイツ語しか聞かない日は皆無ですから。

でも、スイス全体がグローバル化したかというと、決してそうではないです。
それはあくまで表面的なもので、根っこの部分のスイスらしさは、その下に隠れるように残っていると思います。
でも観光立国スイスのイメージがビジネスに繋がることも十分わかっているスイス人は、いい感じで受けの良いスイスらしさをあちこちにちりばめる。(笑)
チョコチップクッキーのようなものです。
観光客や一時的にスイスに滞在する人は、クッキー生地(多文化共存社会)に驚き、たまに出くわすチョコの欠片(スイス文化)に感動し、
「ツェルマットって素敵〜! スイスって感じよね〜!」
と言って国に帰る。
そんなツェルマットを支えているのはポルトガルを始めとする外国人労働者なんですよね。
彼らなしに今のスイスが回っていくことはあり得ない。
だったら、もっとディープなスイスが知りたいといって、チョコだけを齧ろうとすると、大抵の外国人は歯が欠けるほど硬いチョコで頭を殴られたような気になります。

でもスイス人の中にはスイスらしさが失われていくこと、自国の文化が消えていくことに危機感を感じる人が多数いて、右派政党SVPの支持基盤の一つになっています。
自国の文化を守りたい気持ちは理解できますし、それが悪いことだとは思いません。
でもそのことと現在のSVPの路線が正しいかどうかは別物だと思うんですが、わかりやすい単純な言葉で、アジるように訴えるSVPに共感する人も多いんですよね。
(SVP支持率と教育レベルは反比例する、なんて統計結果も出ましたが、それについては敢えてノーコメント)

いささかまとまりのない投稿になりましたが、こんなことを頭にEuro 2008の試合を見ていただいても、多分面白さが倍増することはないです。(笑)





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スイスのGoogleオフィス

スイスのGoogle社内はかなり独創的だというのが話題になったのは少しですが、そのスイスのGoogle社内の画像や動画を集めたサイトを見つけたので、リンクしておきます。(こちら

「いや〜、こんなところで働いてみたい!」
とお考えの方のために、スイスのGoogle社の求人情報も貼っておきます。
こちら

今ちらっと見たところでは、開発以外にも法務とかも募集してますね。
Google食堂のおばちゃんとかも募集しているようなら、ぜひ応募してみたいところです。
(お姉ちゃんじゃないとだめ? 笑)





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2008年6月15日日曜日

スイス勝った〜!

スイス勝ちました〜!





Köbi Kuhnにとって監督として最後の試合、そしてグループリーグ敗退が確定している今のスイス代表チームにとってもこのEuro 2008最後の試合、ポルトガルに2ー0で勝てて、何だかすっきりした終わり方になりました。
クォーターファイナルに進めないのはもちろん残念なんですが、気分よく最後を飾れたのは本当に良かったと思います。
今回はPKもばっちり決められましたし。(笑)
これで安心して決勝ラウンドが観戦できます。
チェコはまさかの敗退という気がしますが、お国でおいしいビールを飲んで2年後のワールドカップで再起を果たしましょう。
トルコ、粘り勝ちですね、おめでとうございます!

水曜日までにはスイスとチェコ、ギリシャに加えてあと5ヶ国が涙の敗退となるわけですが、スイスは開催国として最後まで頑張ることと思います。
オーストリアには共同開催国として、ぜひ勝ち残っていただきたいです。
オランダも応援団の衣装が秀逸なので、ぜひ決勝まで行って下さい!

Euro 2008 テーマソング

Euro 2008(サッカー欧州杯)にも一応テーマソングがあるんだそうです。
(今日まで知りませんでしたが...)




DJ BoBoの歌うこのOlé Oléという曲、実は街でもテレビでも全然耳にしません。
この曲の代わりにどこでも聞こえてくるのは、2006年のワールドカップの時に大人気だったBaschiのBring en Heiです。





今回も、この歌のようにトロフィーを持って帰ることはできませんでしたね。

Labolgaとmixi ゆるい私的考察

Labolgaという新しいSNS(Social Networking Service)の広告を春先からちらほら見かけていたのですが、最初にアクセスした時にはまだ準備中でした。
それからもしばらくはLabolgaのことが頭の片隅にあったので、1週間ほど前に再アクセスしてみたところ活動を始めていたので、とりあえずメンバーになってみました。

日本のSNS最大手のmixiにも入っているので、どうしても両者を比較してしまいますが、Labolgaはまだ立ち上げたばかりであるため、「ネットワーク」と呼べるところまで会員数が達していないようにおもいます。
mixiが複数アカウント対策で海外からの新規加入を事実上不可能にしている現在、他のSNSとは「海外」ということで差別化を図っているLabolgaに、海外在住日本人や海外とのコンタクトを希望する日本在住者が流れるのかも知れません。

Labolgaの場合は名前は"a global"の倒語から来ているのだそうですが、Labolgaを運営する会社はサンフランシスコにあるLABOLGA CORPORATIONで、会社概要には事業内容として
 1)SNSサイトの運営
 2)掲示板の提供
 3)広告スペースの提供
とあります。

これまでのところ、Labolga内に企業の広告がAdSenseのような形でもバナーでも表示されたことはないので、3)はこれからなのかも知れません。
3)がないことには運営費用がどうやって賄われているのか大変不思議ですが、
「当SNSにはこれだけ大勢の加入者がいますので、広告の効果は絶大です。」
とマーケティングするのであれば、現在の加入者数(これを書いている段階でおそらく800人強 mixiの会員数は既に1000万人を突破)ではまだ難しそうですから、これから会員数が増えていけばいずれは広告が出てくるのでしょうか。

mixiのように1000万人規模(もちろんアクティブでない会員、複数アカウントを除けばもっと少なくなりますが)になると、スイスの人口よりも多いわけですし(笑)、既にネット上のコミュニティーというよりも大きな、小国並みの組織になっています。
当然mixi内のコミュニティー(LabolgaではGroupに相当)も相当な数に上ります。
コミュの乗っ取りや嫌がらせなど、ネガティブな面を経験したことのあるユーザーも多いのではないでしょうか。

Labolgaの場合はmixiと違いMy Note(mixiの日記に相当)の公開対象を限定する、或いはGroupを非公開にするなどの機能がないので、設定全体がオープン過ぎる気もしています。mixi以上に個人情報の公開に神経質にならないといけないのかも知れません。

個人的な希望はLabolgaに対していろいろありますが、それはまた次の機会に。

Euro 2008 スイス最終戦

Euro 2008 15日(日)のグループリーグ第三戦がスイスにとっては最後の試合になりますが、今回に限らず、スイスはEuro(サッカー欧州杯)でいい成績を残せておりません。Euro 1996イングランド大会もEuro 2004ポルトガル大会も、2敗1分けでした。
今日勝てれば、スイスにとってEuro初勝利になるんですね。
また、長年スイスを引っ張って来たKöbi(=Jakob) Kuhn監督がこのEuroを最後に引退することも決まっているので、そういう意味でもこのEuro 2008最終戦はスイスにとって意味のある試合です。

スイスとポルトガルはこれまでにも何度か対戦していますが、驚いたことにスイスの戦績はそれほど悪くないんです。
18回対戦して、スイスの7勝6敗5分です。
前回のEuro準優勝で実力もあるポルトガルだけに楽な試合になるとは思えませんし、スイスは攻撃の要、Alex Freiが第1戦の前半で負傷して離脱しているだけに、決定力に問題を抱えてはいるんですが、何とか一矢報いてもらいたいところです。

どういう理由かはわかりませんが、今日の2試合はどちらも20時45分からです。
これまでは全て2試合の時間をずらしてきたのですが、どうしてグループ最終戦だけはどのグループも同時刻開催なんでしょう?
先の試合の結果を受けて、試合内容を考えるチームが出てしまうと面白くないからでしょうか?
今日の試合に関して言えば、スイスーポルトガル戦だけでなくトルコーチェコ戦も本気でぶつかってくるでしょうから、こちらも好試合になるんではないでしょうか。
グループリーグ勝ち抜けがかかっていますから。

Euro 2008 全グループで2戦目が終了

Euro(サッカー欧州杯)の開催国は、これまでホームの地の利を生かしてか、かなりいいところまでいった国が多かったんですが、グループリーグの2戦目が終わった時点で敗退確定という今回のスイスの成績は、最短記録だそうです。
ちなみにこれまでのEuro開催国の成績をざっと見てみますと、

1960年のフランスは4位
1964年のスペインは優勝
1968年のイタリアも優勝
1972年のベルギーは3位
1976年のユーゴスラビアは4位
1980年のイタリアも4位
1984年のフランスは優勝
1988年の西ドイツはセミファイナル進出
1992年のスウェーデンもセミファイナル進出
1996年のイングランドもセミファイナル進出
2000年のベルギーはグループリーグ3戦目で敗退確定
      オランダはセミファイナル進出
2004年のポルトガルは2位

ということのようです。
今回のスイスの記録は、大会開始から4日、時間にすればおよそ101時間でアウト、と...。

1996年の大会までは、グループリーグの1位しか決勝リーグに進出できなかったようで、2000年からは各グループの1位と2位が決勝リーグに進出できるようになり、クォーターファイナル、セミファイナル、ファイナル、と3回勝たなければ優勝できなくなったようですね。

2戦目が終わった時点で、前回のEuro優勝のギリシャがスイス同様敗退確定なのも、正直驚きましたが、2年前のワールドカップ優勝のイタリアが、ブッフォンの好セーブで首の皮一枚で繋がっているものの、現時点でルーマニアに1点差の勝ち点1で3位、同じく2年前に準優勝だったフランスが同点で4位になっているのが驚きです。
このグループCは日本式にいうなら「死のグループ」というものでしょうから、最初から厳しい戦いになるのはわかっていたでしょうが、オランダが圧倒的に強いのが印象的です。
3戦目はそのオランダ対現在グループ2位のルーマニアですが、今のオランダの調子を見る限り、おそらくオランダが勝つでしょう。ルーマニアはオランダ戦に勝てば文句なく決勝リーグ進出、負けてもイタリアとフランスがドローになれば得失点差でまだチャンスがあります。
イタリアとフランスは17日の第3戦は何が何でも勝たなければここで敗退決定なので、必死で勝ちにくるでしょうね。

これ以外の見どころは、15日(日)のトルコ対チェコ戦、16日(月)のオーストリア対ドイツ戦、18日のロシア対スウェーデン戦でしょうか。
どの試合もグループリーグ勝ち抜けのために負けられない国同士の試合があるので、結果が楽しみです。

私の予想はグループAはポルトガルとチェコ、グループBはクロアチアとドイツ、グループDはスペインとスウェーデンだと思うんですが、グループCはオランダはともかく、イタリアとフランスどちらも同じくらいチャンスがありそうで迷います。
どちらかとを選ばないといけないとしたら... 難しいけどフランスにしておきます!

2008年6月12日木曜日

スイスで見る犬夜叉

Euro 2008のグループリーグ敗退が確定し、blogを書く元気もないんですが...
最終のポルトガル戦は、決勝リーグ進出のプレッシャーがない国同士、伸び伸びと交流戦の雰囲気で戦ってくれたら気も晴れるのではないか、と。(ため息)

さて、高橋留美子のマンガには好きなものが多いんですが、私がスイスに来てから連載が始まった犬夜叉は、どういうマンガなのか最近までよく知りませんでした。
犬夜叉自体はドイツの子ども向けチャンネルでポケモンや名探偵コナン、ワンピースなどなどの他のアニメと一緒に放送されていましたし、コミックもドイツ語訳されて出版されています。
また漫画専門の雑誌の表紙にもよく犬夜叉が載っているので、kioskなどでも見かけていました。
でもなぜかご縁がないまま今日まで来てしまい、気がついたら日本では連載終了になるんですね。

こうなると、残る長期連載の名探偵コナンは、いつまで続くんでしょうか。
いや、もっと気になるのはガラスの仮面の最終回?

2008年6月11日水曜日

Euro 2008 次の目標

スイス、トルコに負けました...。
Euro 2008のグループリーグ突破という夢は消え去りましたが、ヨーロッパ一のホストカントリーという次の目標に向けて頑張ってもらいたいです。
こんな目標でもないと、張り合いがないと言うか、気持ちが続かないと言うか...。

しかし...
スイスってつくづくヘタレだなという認識を新たにしました。
2年前のワールドカップで失点が1点もないのにPKを全部外して負けるなど、ここぞという時にことごとく負けてます。
チャンスはあるのに、活かせてないんですよ。
ユーロヴィジョンソングコンテストでも、悲惨な成績が続いてますしね...。
はあぁ〜。

iPhone

「iPhone、199ドルかあ... 欲しい。」
とつぶやきながらニュースを見ていたら、横から夫がぼそっと一言つぶやきました。

「噂、あくまで噂なんだけどね...。」

夫が勤めている会社は噂が多い会社です。
これまでの経験で、私も噂の中身が推察できるようになりました。

私 「今度の噂は、iPhone社員全員に支給とかじゃないの?」
夫 「そう、よくわかったねえ。」

AppleのiPhone G3の生産体制がどれだけのものかは知りませんが、夫の会社も小さいわけではありません。
一度に社員全員にiPhone支給だなんてことになったら、市場に出回るiPhoneがなくなりそうですが...?

しかしiPhoneと関係のない会社というわけでもないので、順次配布という可能性はあるかも知れません。
ちなみに夫が今持っている携帯も、会社からです。
業務上の必要もあるんでしょうが、福利厚生等いろいろと太っ腹な会社なので、まさに金の手錠状態。



iPhone、スイスでも7月11日に発売開始だそうです。
欲しいんですけど、今の携帯(Nokia)も気に入ってるし、どうしましょ?

ヨーロッパ最後の「魔女」

グラールス州がヨーロッパ最後の「魔女」Anna Göldiの名誉回復を正式に決定しました。
(ドイツ語のニュースはこちら

去年もこの名誉回復は議題になったんですが、州議会は否決したんです。
このことが話題になるまで、私は魔女狩りや魔女裁判ってもっとずっと昔のことだと思っていました。
でもAnna Göldiの事件は1782年、ほんの200年ちょっと前のことなんですよね。

この事件は地方の有力者Johann Jakob Tschudiの家で女中として働いていたAnnaが、Tschudiの娘の一人に危害を加えたということになっていたんですが、実際にはAnnaと内縁関係(というか、一方的に関係を迫っていたらしい)にあり、子どもまでもうけていたTschudiが自分の保身のために邪魔になったAnnaに魔女という言いがかりをつけて法律に則って抹殺した、ということのようです。

この事件の問題点は司法が権力に屈し、確たる証拠もないのに法に反して死刑を執行した点にあります。
「お偉いさんの言うことには逆らえねえべ。」
ってことだったんでしょうか。
地元の権力者におもねる、法律を曲げる、なんてことは現代社会でもあり得ることですが、さすがに「魔女認定」はないでしょう。
(似たような誹謗中傷はありですが...)

スイスでも都会にお住まいの方、或いは地元と全く接点のない生活の方はそれほど感じないかもしれませんが、保守的な田舎に住んでいると、時々今でも国が定めた法律とは別のルールで社会が動いているんじゃないかと思ってしまうこともあります。
人の心は200年前とそんなに変わっていないんじゃないでしょうか...。

2008年6月10日火曜日

イギリス版Euro 2008参加国国歌

地方紙の朝刊に面白いニュースがあったので、インディペンデント紙の元記事をオンラインで探してみました。(こちら
地方紙の記事では、Euro 2008参加国にぴったりの国歌(というか、テーマソング)を選んであげました、という部分だけしか紹介されていませんでしたが、元記事はもっといろんな視点から各チームを取り上げていました。

さて、そのテーマソングなんですが、スイスはLesley Goreの"It's My Party (And I'll Cry If I Want To)"だそうです。
スペインはFreddie Mercuryの"The Great Pretender"、トルコはSoft Cellの"Say Hello Wave Goodbye"、ギリシャ(2004年大会の覇者)にはBeach Boysの"Do It Again"と、まあそうかな、と思えるものが多かったんですが、オーストリアにはBeckの"Loser"
おまけに元記事の各国の"What are their chances?"(チャンスはあるか?)という問いにもなんと「ゼロ。地元で恥じをかかないのを祈るだけ」とこちらもバッサリ。


...イングランド、Euro 2008に出られなかったことでオーストリアを恨んでますね?(爆)

開催国枠が2つじゃなかったら、きっとオーストリアの代わりにイングランドがこのEuroに出てたんでしょうけど、イングランドがすねている様子が記事からそこはかとなく伝わってきて笑えました。


ところでインディペンデント紙はイタリアがもうちょっといけると見ていたようで、"Excellent"という評価を与えていましたが、テーマソングはBob the Builderの"Can We Fix It?"というのが昨日のオランダ戦の全てを表わしているのかもしれません。


1 イタリアはオランダに0対3でぼろ負け

やさしい国民党

スイスで最右翼のスイス国民党(SVP)が、こんなポスターを作ったのがそもそもの始まりでした。



黒い羊は悪い外国人の象徴だそう
ですが・・・






      案の定レイシズムだという批判が
      巻き起こります。









                いっそ国民党なんて追い出しちゃえー!
    という声も出て、Blocherが罷免される
    とかいろいろすったもんだがあり、
    とうとう造反議員が離党する騒ぎに
    なって・・・















←今ここ



丁寧に出て行ってもらえばいいというものではないと思う。(笑)



この羊パロディーシリーズとSVPの迷走は、どこまで続くんでしょう?
私はanti-SVPなので、シリーズが続くと楽しくていいですけど。

ところでイギリスでは

Baa, baa, black sheep, 
Have you any wool?

という歌は本当に幼稚園や学校で歌ってはいけなくなってしまったんでしょうか?
何だか意識し過ぎのような気がします。
黒い羊もかわいいのに。

2008年6月9日月曜日

ガソリンの値段

ここ数ヶ月、ガソリンスタンドに行くたびにぎょっとします。
最近のガソリン価格、ほとんど2フラン、円にしたら200円ですもん。
我が家はガソリン車でBleifrei 95(安い方)を入れてるんですが、ちょっと入れたらもう50フランとかになります。
我が家では私以外は全員GA(スイス全土の殆どの列車とかなりのバスやトラム、船に利用できる1年間有効の定期券)を持っているので、公共交通機関を利用できる時には利用するようにしているんですが、中には車でないと行けなかったり、接続が悪くて大幅に時間がかかってしまうところもあるので、車の利用をゼロにするのは今のライフスタイルでは無理なようです。

「スイスに来た頃は、ガソリン代もリッターあたり1フランちょっとしかしてなかったような・・・」
と思ったのですが、最近更年期か記憶が怪しくなってきているので、連邦の統計データでチェックしてみました。
やっぱりリッターあたり1フラン15ラッペンあたりで上下していました。
それが今や2フランは時間の問題、年内には下手すると3フランに届くんではないか、と言われています。
やんなっちゃいますねえ。
我が家の暖房は灯油ではないのでまだいいですが、灯油のお宅はこの冬は大変だったでしょうね。
物価もじわじわ上がってますし、ロジェ・フェーデラーはあっさり負けるし、地元のニュースにも明るい話題はないし、夏だというのに気分はあんまりパーっとしませんな。

Euro 2008 出場国レシピ

スイスのドイツ語国営放送局のサイトに、サッカーファンがサッカーファンのためにお国のレシピを紹介するコーナーがあります。
第一回目は共同開催国オーストリアからウィーン風カツレツ(Wiener Schnitzel)です。

レシピは4人分です。




【材料】
仔牛肉(薄切りを叩いておく) 600g
卵 2個
ミルク 250ml
小麦粉 100g
パン粉1 100g
塩、こしょう
ヒマワリ油 100ml
バター 50g
レモン 1個

【作り方】
1. 卵は割ってよくかきまぜる。そこにミルクを加えて混ぜる。
 小麦粉とパン粉はそれぞれ皿に入れて用意しておく。(衣を付けるため)
2. 肉に塩こしょうをして、小麦粉、卵、パン粉をまぶす。
3. フライパンに油とバターを入れて十分熱する。(ただし熱しすぎないように注意)
 衣を付けた肉を入れ、フライにする。カリッとした揚げ色がつくまで片側およそ3分ずつ揚げる。
4. 余分な油をキッチンペーパーなどでとり、切ったレモンを添えてできあがり。

付け合わせにはポテトと... Nüssliって日本語でなんでしたっけ?
英語だとlamb's lettuceなんですけど。
で、名前の思い出せないNüssliとポテトのサラダがお勧めになってました。

私もWiener Schnitzelは好きで時々作りますが、油の温度が熱すぎるとうまくできない気がします。
ウィーン風でなくてもいいんですが、Schnitzel(カツレツ)とオーブンで作るPommet Frites(フレンチフライ)は、料理の苦手な夫でもできるので、私が料理できない日には我が家のメニューは50%の確率でSchniPo(カツレツとフレンチフライ)になります。
病気の時にこれを出されると、胃にも気分的にもちょっと重いものがあります...。


話をEuro 2008のレシピに戻しますが、今日テレビで放送していたのはオランダのパンケーキでした。
まだサイトにはレシピがアップされていませんが、リンゴとベーコンを使った薄めのパンケーキでした。
どんな感じなんでしょう?

同じサイトに各国の名物を紹介するコーナーもあるんですが、フランスの一品はカエルの足でした。
ロシアのウォッカはともかく、カエルの足... 衝撃の一品ですね。


1 日本のパン粉とは違い大変細かい粒子状

2008年6月7日土曜日

Euro 2008 初戦、負けちゃいました。

Euro 2008がとうとう始まりました。
お天気は心配していたほど悪くなく、雨も降っていないようでした。
オープニングセレモニーもなかなか良かったと思います。

さて、肝心のスイス対チェコ戦ですが、0-1で負けちゃいました。
前半終了直前に、キャプテンでポイントゲッターのAlex Freiが古傷の膝を痛めて退場してしまったんですが、今大会は絶望かもしれません。
後半は松葉杖をついてベンチに入っていましたが、第二戦には出られないような感じでした。
今のところ正式な診断結果は発表されていないので何とも言えませんが、楽観的ではいられない印象を受けました。

ところで、私はこういう国を挙げてのイベントの時には、ドイツ語チャンネル、フランス語チャンネル、イタリア語チャンネルを見比べるのが好きです。
なぜかと言うと、言語圏ごとにつっこみどころ、盛り上がりどころがそれぞれ違うので、比べてみるとそれぞれの個性があって面白いんです。
我が家のテレビは画面を二分割できるので、画像だけなら同時に2チャンネル比べられますが、音声は片方しか聞けませんし、そもそも一度に2つも聞こえてきてはどっちもわからなくなりますから、あまり意味がないです。
それで落着きのないやり方ですが、ドイツ語、フランス語、イタリア語、とチャンネルを順番に切り替えながら見ることになります。
今回は試合が終わってからチャンネルサーフィンをしていたんですが、ドイツ語チャンネルもイタリア語チャンネルも敗戦の余韻と言うか、何だか暗い雰囲気がスタジアムにもスタジオにも漂ってました。
一方フランス語チャンネルはポルトガル対トルコの試合がジュネーヴで引き続き行われるためか、さっさとそちらに話題を切り替えていましたね。

これから、ポルトガル対トルコの試合を観戦したいと思います。
明日はオーストリアのウィーンで18時からオーストリア対クロアチア、20時45分からクラーゲンフルトでドイツ対ポーランドです。
私の予想は1-2でクロアチア、2-1でドイツ、ということにしておきます。

午後2時過ぎにはフレンチ・オープンで、フェーデラー対ナダルの3年連続の顔合わせでの決勝もありますから、そちらも楽しみです。


1 スイスには4つの国語があり、ロマンシュ語以外はそれぞれ国営テレビに別チャンネルがある。

2008年6月6日金曜日

Euro 2008 明日開幕ですが・・・

Euro 2008が明日からいよいよ始まるのですが、お天気が大変微妙。
今回はスイスとオーストリアの共同開催なので、Euro 2008開幕戦はスイス、決勝戦はオーストリア、ということになっています。
6月7日土曜日 Euro 2008の記念すべき第一戦はバーゼルで18時からスイス対チェコ、第二戦はジュネーヴで20時45分からポルトガル対トルコなんですが、バーゼル、ジュネーヴ両都市とも天気予報では明日は雨で気温も10度から15度の間くらい。
自分の住んでいる国で、Euro 2008のような大イベントが開催されるなんて、もしかしたらこれが最後かもしれませんから、ぜひ晴れて欲しかったんですけどねえ・・・。
お天気ばっかりはどうにもなりません。

ちなみにスイスとチェコはこれまで3回対戦していて、チェコの2勝1敗です。
スイスはこの後11日にトルコと、15日にポルトガルとの対戦が予定されていますが、トルコとはワールドカップドイツ大会への出場がかかった試合で嫌な思い出があります。
今回はああいう乱闘騒ぎのない、すっきりした試合にしてもらいたいです。



試合の行方とは全然関係ないんですが、うちの伯父がスイス某所に別荘というか山荘を持っておりまして、その隣りの山荘の持ち主がスイス代表チームの監督Köbi Kuhnなんですよ。オリンピックにも出たスキーヤーだった伯父とは仲が良いです。
あと、夫の上司の息子さんが代表選手でして、明日もスタメンで出場するらしいです。
サッカーに特に興味があるわけでもないのに、Euro 2008が気になるのは実は「知り合いが出てるから。」ってことです、はい。

ローマ時代のマーキュリー像発見される

ツーク州のバール(Baar)で、高さ9cmのブロンズ製マーキュリー(メルクリウス)像が発見された、というニュースを朝刊で見ました。
最初に記事よりも発見されたブロンズ像の写真に目がいったのですが、
「わ、もしかしてマーキュリー?!」
と私でも気がついたほど、特徴がよくわかる像でした。
それから見出しを見たらMerkurと書いてあったので、正解だったな、と思ったんですが、
「ところでマーキュリーってギリシア時代は何て名前だったか...。」
とひとしきり考え込んでしまいました。
普段ドイツ語を使うことが多いので、とっさに英語が思い出せないこともあるんですが、これもそれと同じです。
こういう時は迷路に入ってしまったようなもので、無理に思い出そうとしてもなかなか思い出せないものです。
他の方がどういう風にされているのかわかりませんが、私の場合は一旦頭を空っぽにするようにして、思い出したいものを映像で思い浮かべるようにします。
今回のマーキュリーだったら、羽のついた帽子、同じく羽のついた靴、杖を持った姿を思い浮かべ、そこでゼウスを隣りに並べてみる...。
ゼウスの代わりにジュピターが隣りに来てしまうとマーキュリーから抜け出せなくなりますが。(笑)
それでようやく
「ああ、ヘルメスだった。」
と。
思い出せて一安心、と記事を読み始めたら... 記事にちゃんとヘルメスと書いてありました。
でも20代と違って頭は使わないとどんどん錆び付いていきますから、早く記事を読めばよかったとこぼさず、自力で思い出せたのをよしとしておきましょう。

記事の最後の方に、
"Der Wochentag Mittwoch ist in einigen Sprachen nach Merkur benannt (französisch: mercredi, italienisch: mercoledi). Die Germanen setzten ihn mit dem Gott Wodan/Odin gleich (englisch: wednesday)."
とあるのを読んで、英語の水曜日の語源がオーディンから来ていたとは知らなかったなあ、と一人感心。


話を「ヘルメス」に戻しますが、ヘルメスは旅行や商業の神としてあがめられていました。今回発掘されたヘルメス像も、旅の安全と商売の成功を願って、誰かがアルプスの南から身につけてきたものだったのかもしれません。
スイスもローマ時代の遺跡や都市は多いですからね。

朝から妄想に浸れる発見のニュースでした。



1 ゼウス/ジュピター 前者がギリシア神話での名前、後者がローマ神話での名前 同一神
2 オーディン 北欧神話の最高神

Euro 2008 開幕直前情報

土曜日にはいよいよスイスとオーストリアが共同開催するEuro 2008が開幕します。
さきほどUEFAのサイトを確認してみたら、日本語のページもありました。
日本のサッカーファンでEuro 2008に興味がある人はどれくらいいるんでしょうね。

実は私はサッカーファンではないですし、住んでいるところも試合が行われる4つの都市(西からジュネーブ、ベルン、バーゼル、チューリッヒ)でもありません。
しかし開催国ということで国全体がハイになっている感じがします。
テニスのロジェ・フェーデラーがちょうど今フレンチ・オープン初制覇に向けて頑張っているところなんですが、そのことさえ忘れられ気味なほどです。

町中いたるところにスイス国旗、出場国の国旗が掲げられています。
各国の国旗で埋め尽くされたバルコニー窓もあれば、洗濯物の代わりに国旗が干されて(?)いるロープまで、もう2年前のワールドカップの比ではありません。
車に付ける専用の小さな旗もありますが、どこもかしこもこの旗を立てた車ばかり。
国旗を作る会社はウハウハでしょう。

ウハウハと言えばパニーニ
スイスはPaniniを他のどの国よりも熱心に集めるお国柄だそうで、今回はスイスだけ特別に他の国よりも20枚多いスペシャルバージョンのアルバムが用意されたそうです。
大人も子どももPaniniに熱中していて、ショッピングセンターや街のあちこちで、Panini交換会が開かれています。
子ども達はただ交換するだけでなく、メンコのようにして遊んで数を競ったりもしています。
アルバムも1人1冊どころか、2、3冊完成させている子も少なくないようです。
パニーニ社はいったいどれだけ儲けたのでしょう?

関連グッズもおそらくかなりの売れ行きでしょう。赤い髪の双子のキャラクター、私は何度聞いても名前が覚えられないんですが、「せんとくん」よりはまだましかな、と。
公式ボールは"EuroPass"という名前ですよね。
私個人としてはワールドカップの"TeamGeist"の方が好きです。
"EuroPass"だと鉄道の周遊券とかを連想してしまうので。

祭りは始まる前が一番楽しい気もしますが、こうも町中がEuro一色では、いささか食傷気味でもあります。
直前になってスイス代表チーム監督の奥様が倒れたというニュースも飛び込んできましたが、関係者でなくても心臓に不安になるほど興奮している人、熱中している人は多そうです。

開幕まであと2日。

2008年6月5日木曜日

Euro 2008 じゃなくてもエキサイティングなスイス(CM編)

開幕をあと3日に控え、Euro 2008一色のスイスからごきげんようです。

今日はこんなテレビコマーシャルをご紹介しましょう。








超訳ナレーション

「見どころいっぱいの最初の20分でしたねー。どうですか、
 フェリックスさん?」
「はい、ベアントさん、いいゲームですねえ。ちょっと動きは少ない
 ですが。」
「あ、動きがあるようですよ。ミュラーが左側から攻撃に行った!
 トップスピードで相手のエリアに飛び込んでいく!
 ディフェンスのマークがない、ノーマークだ!
 おおー、ミュラーやりました!!!」
「よくやりましたねえ。」
「もう一回決めてほしいですねえ。」





いや〜、スイスってエキサイティングですね!。

ご挨拶

こんにちは。
スイスに住んでいるFrau L. です。
Euro 08記念にブログを始めることにしました。
どうぞよろしく・・・。