2008年6月6日金曜日

ローマ時代のマーキュリー像発見される

ツーク州のバール(Baar)で、高さ9cmのブロンズ製マーキュリー(メルクリウス)像が発見された、というニュースを朝刊で見ました。
最初に記事よりも発見されたブロンズ像の写真に目がいったのですが、
「わ、もしかしてマーキュリー?!」
と私でも気がついたほど、特徴がよくわかる像でした。
それから見出しを見たらMerkurと書いてあったので、正解だったな、と思ったんですが、
「ところでマーキュリーってギリシア時代は何て名前だったか...。」
とひとしきり考え込んでしまいました。
普段ドイツ語を使うことが多いので、とっさに英語が思い出せないこともあるんですが、これもそれと同じです。
こういう時は迷路に入ってしまったようなもので、無理に思い出そうとしてもなかなか思い出せないものです。
他の方がどういう風にされているのかわかりませんが、私の場合は一旦頭を空っぽにするようにして、思い出したいものを映像で思い浮かべるようにします。
今回のマーキュリーだったら、羽のついた帽子、同じく羽のついた靴、杖を持った姿を思い浮かべ、そこでゼウスを隣りに並べてみる...。
ゼウスの代わりにジュピターが隣りに来てしまうとマーキュリーから抜け出せなくなりますが。(笑)
それでようやく
「ああ、ヘルメスだった。」
と。
思い出せて一安心、と記事を読み始めたら... 記事にちゃんとヘルメスと書いてありました。
でも20代と違って頭は使わないとどんどん錆び付いていきますから、早く記事を読めばよかったとこぼさず、自力で思い出せたのをよしとしておきましょう。

記事の最後の方に、
"Der Wochentag Mittwoch ist in einigen Sprachen nach Merkur benannt (französisch: mercredi, italienisch: mercoledi). Die Germanen setzten ihn mit dem Gott Wodan/Odin gleich (englisch: wednesday)."
とあるのを読んで、英語の水曜日の語源がオーディンから来ていたとは知らなかったなあ、と一人感心。


話を「ヘルメス」に戻しますが、ヘルメスは旅行や商業の神としてあがめられていました。今回発掘されたヘルメス像も、旅の安全と商売の成功を願って、誰かがアルプスの南から身につけてきたものだったのかもしれません。
スイスもローマ時代の遺跡や都市は多いですからね。

朝から妄想に浸れる発見のニュースでした。



1 ゼウス/ジュピター 前者がギリシア神話での名前、後者がローマ神話での名前 同一神
2 オーディン 北欧神話の最高神

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